リハビリテーション科専門医研修日誌

リハビリテーション科専門医をめざすレジデントや指導医が日常の出来事をつぶやくブログです。

シストメトリー

先週は指導医の指示のもと、シストメトリーを実施しました。

脊髄損傷の患者さんで、今後の尿路管理の方法を決める大切な検査です。

括約筋筋電図にノイズが乗って評価が難しいところでしたが、基本的には予想どおりの過活動性膀胱でした。

所見をまとめ、投薬を決め、今後の方針を指導医とともにディスカッションしました。

神経因性膀胱についていろいろ調べましたが、意外とリハの教科書には載っていません。
うちの先輩方も執筆している『現代リハビリテーション』という教科書に詳しく書いてありましたので、勉強に使わせて頂きました^^

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(レジデント1年目)

兵庫医科大学リハビリテーション科医局の説明です

今日は兵庫医大リハビリ科医局の概略を説明します。
歴史などはまたそのうちに掲載しますが、今回は基本事項の説明です。

コンセプト:
・リハビリテーション科診療全般にわたる総合臨床力
・リハビリテーション科医の臨床力を高める臨床研究
・リハビリテーション科専門医と関連職種の人材育成

運営方針:
・所属する個々人の強みを伸ばし弱みをお互いに補完
・女性医師や転科医師等全ての医師が働きやすい職場
・医師が雑務でなく本来業務に専念できる環境を実現
・リハチーム医療をリードするリーダーシップを体得
・地域に求められる優秀な専門医・指導医を多数輩出
・古いしがらみに捕われず新たな発想で新分野に挑戦

となっています。
上記の方針のもと、特定非営利活動法人CRASEEDを立ち上げ、医局と一体的に人材育成のためのセミナー等を実施しています。

入局された場合の職場については気になるところかと思います。
現在大学病院と10以上の関連病院で運営していますが、新専門医制度に沿った形で整理しますと以下のようになっています。現在の人員配置を合わせてご紹介します。

●基幹施設
・兵庫医科大学病院7名(レジデント2)+非常勤3名
●連携施設
・兵庫医科大学ささやま医療センター4名(レジデント1)
・関西リハビリテーション病院9名(レジデント2)
・西宮協立脳外病院1名
・西宮協立リハビリテーション病院3名
・十条武田リハビリテーション病院2名
・淀川キリスト教病院2名
・洛西シミズ病院3名
・恒生病院1名
・みどりヶ丘病院3名(レジデント1)
・兵庫県立リハビリテーション西播磨病院1名
・北播磨医療センター 1名
・偕行会リハビリテーション病院 1名
●関連施設
・坂本診療所 非常勤2名
・砂子療育園 非常勤1名
・さくら療育園 非常勤2名
・篤友会リハビリテーションクリニック 非常勤1名
・潮田病院1名
●上記以外でOB・OG等が勤務する施設
・京都府立医科大学病院1名
・滋賀県立リハビリテーションセンター1名
・洛和会音羽リハビリテーション病院2名
・畠中整形外科1名
・宇治武田病院1名
・八家病院1名
・吉野医院1名
・三田市民病院 非常勤2名
・合志病院 非常勤2名

新専門医制度が開始されても、ご本人の事情や希望を考慮しながら、どのプログラムを選択するか、など決めてまいります。
自信をもってリハビリテーション医療を支えることができる専門医になれるよう最大限サポートします!

FIM勉強しなきゃ…

FIM(Functional Independence Measure)は、ほとんど全てのリハビリ施設で使われているADL評価法。
うちの教授が慶應の医局にいるとき、確か4年目のときに翻訳したと言っていました。
なので、毎年全国FIM講習会を実施していて、FIM講習会実施大学の事務局も勤めているらしいです(写真)。
秘書さん達もご苦労さまです。
FIM事務局

ということがあってか、外病院でも看護師さんやOTさんにFIMについて聞かれることが多いです。
でも、正直、細かい採点の機微までは、ちょっと自信がありません。
特に、排尿コントロールの採点とか、社会的交流のあたりは、難しい…

年に1回はFIMの採点についての意見交換会もやっているので、来年は参加したいと思っています。

(レジデント2年目)

兵庫医大リハビリ科医局について

新専門医制度が来年度から開始される予定ですが、新専門医制度などの議論が始まるずっと以前の10年以上前から、兵庫医大リハビリ科ではリハビリ科専門医に必要な教育システムを構築し、成果をあげています。

ここの医局関連で専門医を取得した医師の数は、現在までで49人に及びます。これは(おそらく)西日本最多ではないかと思います。

リハビリ科専門医試験はペーパーと口頭試問です。やはり口頭試問がかなりの難関のようで、合格率は他科の専門医試験と比べても低いようです。

49人全員合格の秘訣として、毎週、テーマを決めて徹底討論の勉強会・・・のようなことは一切ありません。

兎にも角にも、リハビリ医療に専念する仲間たちと一緒に臨床を一生懸命実践するのみです。
ノウハウがあるとすれば、月に1度の先端リハビリの勉強会とウェブ会議による症例検討会(BYOCと呼んでます。写真がその映像です。)、あとは、普段の仲間とのディスカッションくらいでしょうか。
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医局のメーリングリストには全国のリハビリ医療の専門家や周辺の識者がおられますので、それを読んでいるだけでも勉強になります。

そういう場所に身を置くだけで、自然に専門医としての資質がつくようになっています。 あとは、先輩専門医から見て、やるべきことをやるような指導はしています。例えば、特定の患者さんに対する膀胱内圧検査、針筋電図、ボトックス療法、嚥下造影や嚥下内視鏡などは、自ら実施することで大きな成長につながります。

多くの先輩達と関わることで、難関と言われる専門医試験に自然に合格する資質が得られると思って良いでしょう。

もちろん、知識も大切なので、専門医試験前は皆さん頑張って勉強しているようです。

専門医取得後は、さらに教育関連病院に残って指導する人もいますし、地元に帰ってそれぞれの立場で活躍する人もいます。研究を続けて留学を希望する人もいます。

大学医局であれば、遠方に行ってしまうと「退局」して疎遠になるものですが、私達の場合は基盤がありますので、そのまま労苦を共にした仲間としてののつながりを保ちながら、自らの道を歩むことができるというメリットもあります。

高次脳機能障害がわかってこそリハ科専門医

高次脳機能障害の研修

高次脳機能障害の患者さんを受け持つことになりました。

高次脳を診れてこそリハ科専門医と教わりましたので、気合いを入れて予習。
しかし、教科書はどれも難解…。

行き詰まっていたところ、先輩のレジデントが良い資料があるよ、と教えてくれました。
医局で主催しているセミナーのスライドでした。

細かい珍しい高次脳機能障害を勉強するよりも、大まかに理解しなさい、とその資料に書いてあります。
左右の優位半球、劣位半球の違い、中心溝より前と後ろの違い。スタートはそこから。

スクリーンショット

これで本当に難解な高次脳機能障害が理解できるのかな、、、、と思っていましたが、一通り資料に目を通すと、不思議なことに読む前とは全く違う受け止め方ができるようになっていました。

大原則を踏まえて、各論的に肉付けをしていくやり方ですね。
それが(ある程度)わかった上で、テストバッテリーについて勉強中です。

リハビリ科専門医めざして頑張ります⭐