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めざせ!リハビリテーション科専門医!レジデントの研修日誌

リハビリテーション科専門医をめざすレジデント(後期研修医,専攻医)や指導医が日常の出来事をつぶやくブログです。

ある日の訓練で

外来訓練に来られた患者さんには、その日の訓練に支障がないか確認する、訓練前診察
を行います。上肢の麻痺側集中訓練(CI療法)を始めてひと月半ほどの方に、ふと「訓練を始めて何か変わったことはありますか?」とお伺いしてみました。

すると、「うーん」としばらく考えられたのちに、「そういえば肩が上がるようになったかな」と答えがありました。

 日本人の生真面目さの表れでしょうか、どうしてもできないことを克服することに目が行ってしまうのだと思いますが、毎日頑張っていらっしゃること、できるようになったことをたくさん見つけられるリハビリテーション科医でいたいと思います。

 訓練が終わった帰り道、その方の奥さまがくり返し、「たしかに肩がよく動くようになってるね、歩き方も姿勢がよくなってきれいになったわ」とうれしそうに患者さんにお話されているのをお見かけして、私もとてもうれしくなりました。

障がい者スポーツ医養成講習会に参加

障がい者スポーツ医養成講習会に参加してきました。
2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるため、障がい者スポーツに対する関心がとても高まっているそうです。私も以前より興味はありましたが、どのような競技がどういったルールのもとに行われているか、きちんとした知識はありませんでした。

今回この講習会に参加し、幅広くスポーツ参加を可能にするために様々な工夫がされていることを知りました。パラリンピックのように競技性の高い大会だけではなく、スポーツ参加を目的とし皆で楽しむ事を目標とする大会もあります。

地域でスポーツ体験ができる機会や場所も設けられており、実は様々な取り組みがされています。
障がいをもっていることでスポーツを諦める必要はなく参加の機会がたくさんあることを伝え、プレイヤーが安全にスポーツができるよう私自身も関わっていきたいと感じました。

講習会ではゴールボール、車いすバスケットボールを体験しましたが、プレイヤーの障がいの有無は問わないそうです。
まだ受講されていない方は、来年受講してみてはいかがでしょうか。
自分自身のスポーツの幅も広がり、皆で楽しむことのすばらしさも感じられると思います。


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家族と患者さんの間で・・・

運動性失語のある脳卒中の患者さん。体の麻痺はほとんどなく、状況理解もよく、病棟内の日常生活は自立しています。

患者さんは「自分は困っていない」と言います。病院では、スタッフがこの患者さんは失語があり、うまく自分の考えを言えないことを理解しているので、患者さんの気持ちを汲んであげることができます。

しかし、病院の外に出たら、見た目には何も不自由がなさそうなこの患者さんを理解してくれる一般の人はほとんどいないでしょう。ご家族は心配されて「きちんと治るまで入院でリハビリをしてほしい」と言います。患者さんは体も元気で「もう家に帰りたい」と言います。入院期間も長くなり、患者さんのストレスは限界にきています。

さて、主治医としてどうしたらいいか・・・。

まず、ご家族に自宅内の生活は問題ないこと、退院後も通院でリハビリを継続できること、ただし、外出は一人では難しいため付き添いが必要なことを説明し、ご家族がどこまで受け入れることができるか・・・でも、本当にもう退院でいいのか?

ナースやセラピストと相談しながら日々やっていますが、患者さんも家族も納得できる着地点を見つけていくのは本当に難しいです。


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6大学合同リハビリテーションカンファレンス

年に1回開催の6大学合同リハビリテーションカンファレンスが淡路夢舞台国際会議場で開催されました。天候もよく、明石海峡大橋が大変美しく、海と空の青に映えていました。

歩行支援ロボット、急性期の嚥下と栄養、小児の高次脳機能評価、慢性期脳卒中の装具について等々、各大学のリハビリテーション科での研究や臨床の成果が発表されました。

また、特別講演の「呼吸機能の障害」は神経筋疾患の患者さんへのアプローチについての最新の知見など、大変勉強になりました。このように他の大学の先生方と交流する機会があると、とても刺激になり、日々の臨床への励みにもなります。


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ある日の外来で感じたこと

外来でのこと。脳梗塞で足の麻痺があるので入院中に装具を作った人。

退院して数年になるが装具はとてもきれいで大事に使ってることがわかる。

試しに装具を外して歩いてもらったらつまづきそうで危なかしい。

装具のおかげで外も歩ける。活動の幅が広がり人生が変わると思う。
歳をとったら足元がおぼつかなくなり、しばしば転倒するようになって、やがては歩けなくなる日が来る。

嚥下機能も加齢で機能が低下し、しばしば誤嚥するようになって、やがては食べられなくなる日が来る。

歩けなくても食べられなくても、よりよく生きることを支えるような医療をしていきたい。

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