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リハビリテーション科研修日誌ブログ - 研修医ブログ -

リハビリテーション科専門医をめざすレジデント(後期研修医,専攻医)や指導医が日常の出来事をつぶやくレジデント日誌です。

男の育休日誌

関西では桜の花もすっかり葉桜に変わりましたが、皆さま今年の桜は楽しめましたでしょうか。

直近のことではないのですが、昨年11月に第1子が生まれ、1ヶ月ほど育休を頂いていました。
周りのパパから話を聞くと2週間ぐらいの育休が多いので、世の平均よりは長く育休を取らせてもらえたのですが、子供がいる生活に1ヶ月で慣れることができるのか不安を覚えていました。

いざ子どもが生まれるとどれぐらいミルクを飲ませればいいのか、夜は起こしてまでミルクを飲ませるのか、吐き戻しをしたときはどうすればいいのか考えることだらけであっという間に1週間が過ぎました。

2週目からはお風呂に入れる、ミルクをあげるといったルーティーンワークは難なくこなせるようになり、3週目からは子どもも自分達夫婦も1日のサイクルに慣れてある程度余裕ができるようになりました。

4週目には妻と交代で出掛けたり休憩を取る余裕ができ、育休を満喫できていました。

5週目から仕事復帰をしたのですが、子どもと離れて働くことに寂しさを感じつつも、家族全員大きく生活リズムを乱すことなく復帰することができました。

初めは不安だらけでしたけど、終わってみれば1ヶ月の育休は長くもなく短くもなく、家族全員の生活リズムを整えて仕事復帰するのにはちょうど良かったです。

育休期間をしっかり取らせてくれた医局ならびに現所属病院の関係者の方々には本当に感謝しています。

日に日に可愛さが増してくる息子と遊ぶのを楽しみにしながら、これからもリハ科医としての業務に邁進してまいります。

算数の問題と会計理論

皆様こんにちは。2年前から個人的に会計学を勉強しているのですが、小学生の時からの20年来の謎が解決したので共有したいと思います。
算数でこういう問題に出会いませんでしたか?

問:太郎君は50円のりんごを10個買い、そのうち4個を100円で売りました。太郎君は何円得又は損をしているでしょうか?

答::利益は100円×4個=400円 損は50円×10個=500円
500円-400円=100円 よって100円の損

しかし小学生の私は次のように答え、間違えました。
私: 一個あたりの儲けは100円-50円=50円
50円×4個=200円 よって200円の得

当時の私は狐につままれた気分でした。
太郎君はまだ6個今後利益になりうる資産(りんご)を持っているのに、損という話になるのか?と…。
もっと言えば、この後更に太郎君がりんご4個を100円で売ったら、その時は得が400円になることになります。
一回目と二回目、全く同じ個数を同じ金額で売ってるのに、片や損、片や得になるのです。不思議でした。

実は会計(企業視点の計算)上は私の解答の「200円の得」が正解になるのです。
会計上の利益は4個のりんごが売れた(一個あたり100円)時に費用(一個あたり50円)を認識するため、
100円×4個-50円×4個=200円 
よって200円の利益、というように。
この計算により、更に追加でりんご4個100円で売っても、その時も200円の利益になります。

それではなぜ彼の問題で太郎君は損になるのか、太郎君(個人)と企業の違いは何なのか。
会計には大前提が3つあり、そのうち1つは「企業は永遠に続く」というものです。
一方太郎君は上記の前提がないので、いつりんごを売れない状況になるかはわからない以上、その時ごとにどのくらいお金を貰ったか使ったか、だけで損得を計算しなければなりません。明日また売れるかもしれないりんごを持っていても、それは損得に関係ありません。太郎君においては私の計算、考えは間違っていたようです。

長くなりましたが、長年の悩みがすっきりした話でした。
最後のまとめをどう書くか悩みますが、当医局レジデントは指導体制がしっかり確立している上で、自分の時間も十分に頂いております。医学知識経験を深めることにもちろん使っていきたいですが、時には他のことも学んで成長できればと思います。損得は考えず、いろんな「りんご」を育てて還元していきたいです。


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エコーの講習に参加しました

まだまだ寒い日もありますが、皆さんお元気でしょうか。先日、エコーの講習会に参加してきました。その中で、経頭蓋超音波検査の紹介がありました。

本検査では中大脳動脈や脳底動脈の血流波形を得ることができ、様々な脳血流障害の疾患に有用とされています。例えば、くも膜下出血後の脳血管攣縮のスクリーニング、脳卒中後の予後予測、認知症の重症度評価などへの有用性が報告されています。

講習後、実際に自分のこめかみにプローブをあて、中大脳動脈の血流評価をしてみました。
今のところ明らかな異常はなさそうです。実臨床ではまだ汎用されていない印象ですが、リハビリテーション領域含め、今後活用の場が広がってくるかもしれません。


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ワーケーションとは

皆様いかがお過ごしでしょうか。最近は天気や気温が安定しない日も多いですね。
専攻医も3年目終盤に差し掛かり、業務としてはうまくできることも多くなりましたが、専攻医としてやらなければならないこともやはり多々あります。
そんな中、最近体験したことをつづります。

自分は計画的にコツコツと進めることが苦手なところがあり、時間や精神的な余裕がないときは中々他のことに手がつかなくなることが多いです。
なので今回は時間をとって作業をするということをやってみました。
いわゆるワーケーションというものです。

我々の業務は職場を離れて行うことはできないのが基本ですが、発表資料作成などはその限りではないです。今回は休暇を取っていたので、本来のワーケーションとは形態が異なるものですが、旅行先で作業するものとお考え下さい。
温泉付きのホテルに数日宿泊しました。基本的には部屋で作業を行い、行き詰った時には温泉に入ったり、ビジネススペースに移動したりと作業環境を変えたり、適宜息抜きを行ったりして過ごしました。業務や雑務から解放されることもあり、非常に作業がはかどったと感じました。
また、空き時間に観光地に足を運ぶこともでき、旅行も楽しむことができました。

時間をしっかりとる必要はありますが、なかなか大きな作業などが進まないとき、試してみるのもいかがでしょう。思ったよりも作業効率が上がると思います。


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義足の作成

能登半島地震という波乱の令和6年を迎え、早1ヶ月が経過しました。
寒さも一段と増しており、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 私は昨年4月から現在の回復期病院へ異動となり、急性期病院勤務時よりも一人一人の患者様と向き合う時間が増え、どうすれば少しでも患者様やご家族の希望に沿うことができるか、新たに知り合ったスタッフと共に試行錯誤を繰り返しながら、充実した日々を過ごしております。
当院には脳卒中、脊髄損傷、骨折と様々なご病気を経験された患者様が入院されており、社会復帰を目指しておられます。その中でも特に私の中で印象に残っているのが、下腿切断の患者様でした。
義足完成の過程までを間近に見させてもらい、断端の丁寧なケア、病棟・リハビリスタッフが励ましながらの訓練、義肢装具士による義足の微調整を繰り返し、ようやくできた義足を使って患者様が歩いて当院に笑顔で来てくださっている姿を見て非常に感動しました。
当院を選んで良かったと思っていただけるよう、チームの一員として今後も精進致します。


図1

患者様にご同意いただき、写真を掲載しております。