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リハビリテーション科の手技について

ドクターの皆様、突然ですが手技はお好きですか?
本日はリハビリテーション科の手技について触れてみようと思います。

私はリハビリテーション科を詳しく知る前は、手技のない科というイメージをぼんやり持っていました。あまりリハビリテーション科をご存知ない先生方もそう思っていらっしゃるかもしれません。
例えば精神科に対しても、私は以前あまり手技のない科だろうと漠然とした認識を持っていましたが、実際には転倒する患者様も多いので、縫合する機会が結構あると聞いたことがあります。

リハビリテーション科にも実際は、色々な手技がありまして、代表的なものを幾つか示したいと思います。

■神経伝導検査
・注射をするような手技はありませんが、神経の走行に合わせて電気刺激を行う検査で、神経や筋の解剖について熟知している必要があります。

■針筋電図
・目的筋にピンポイントで針を挿入し、筋肉の電気的活動を確認する検査です。神経伝導検査同様、解剖的な知識が必須となります。

■ボトックス注射  
・主に痙性を緩和する目的で行う手技で、特定の筋肉にボツリヌス毒素を注射します。解剖学的な知識も勿論必要ですし、エコー等を使用して目的筋を導出することもあります。

■嚥下内視鏡
・飲水や食事における嚥下の様子を視覚的に確認する検査で、鼻腔から内視鏡を挿入し、咽頭や喉頭を映し出します。  

以上に挙げたものの他にも、アキレス腱延長手術をリハビリ科の医師が行う施設もあったりしますし、勿論リハビリ中の急変などがあれば、救急として必要な対応は行うことになります。
他科と比べると、切ったり縫ったりという手技がそれほど多い訳ではありませんが、リハビリテーション科にも色々な手技があるのだということが少しわかって頂ければ幸いです。

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