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視線入力装置

視線入力装置をご存じですか?ALSの方がパソコン画面の五十音表に視線を走らせ、文章を打っている場面をみたことはありますか?
「視線入力装置」というと、大変な機器のように思うかもしれませんが、それほど大変なものではありません。もちろん、ハードとソフトをきちんと揃えると100万円以上するものもありますが・・・。こうしたものを揃えようとすると大変ですが、Tobii社のアイトラッカーであれば、アマゾンで数万円で購入でき、自分のパソコンにインストールして使うことができます。ゲームをする人は使ったことがあるかもしれませんね。

視線を利用したゲーム等のフリーソフトを提供してくださっている大学の先生がいらっしゃって、その先生のホームページからゲームソフトをダウンロードさせていただき、私もアイトラッカーを購入して自分のパソコンに導入してみま
した。流れてくる風船を見ると風船が割れるというゲームですが、ゲーム中にどこをみたか、視線の動きも残るようになっています。

当院は重症心身障害者の施設で、四肢を自分の意思で動かすことはできないけれど、視線であれば自由に動かすことができる方がいます。ひらがなの理解は難しいですが、スイッチを押せば音楽が流れるなどの簡単な因果関係を理解できる方もいるので、視線入力装置を利用したゲームを試してみたところ、上手に風船を割ることができました。自分の意思で見たら風船が割れた!という達成感があったのでしょうか。とても気に入ってくれて、リハのスタッフが行くと「あのゲームまたしたい。」と言ってくれます。

移動も食事も更衣も何もかも全介助の方でも、視線など(顎でも指先でもいいのですが)少しでも能動的に動かせる所を見つけて、それを利用できるような環境を整えていくこともリハビリテーションの中で大切なことだと思います。

スクリーンショット 2021

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