コロナ禍に思うこと
大阪の公的医療機関での呼吸器科などでコロナ専門病院が増えています。
コロナ専門病院も今までのかかりつけの患者がいます。
その患者が急変しても「コロナ専門病院」とのことで、初期対応した別の病院からかかりつけの病院へ転院は受けてもらえず、やむを得ず、初期対応した病院で診ていかざるを得ないことがありました。
某大学病院で、肺癌の抗がん剤治療中の患者。
発熱でバイト先の救急病院に搬送。発熱性好中球減少症、細菌性肺炎でしたが、幸い退院できました。家族内感染などで明らかにコロナ感染が疑わしい場合もありますが、多くは発熱で受診した患者の一疾患に過ぎません。大多数は一般的な感冒と同様に自然寛解していきますが、一部に集中治療を要する症例があり、そのような場合でもwalk inしてきます。
受診した病院先で集中治療を要するコロナ感染だと分かった場合でも、「コロナ専門病院」に転院できないこともあり、受診先の病院で十分な治療はできないまま対応せざるを得ません。酸素10l以上を要する呼吸管理コロナ肺炎の治療中に肺塞栓合併疑い。何度も転院交渉をしているも転院の目処なし。
そもそもの振り分け担当をしている保健所が業務過多になっているのも問題かと思います。
集中治療を要するコロナ感染症例に対する医療資源が足りていません。
救急搬送の広域搬送依頼も報道の通りでコロナ関連が多いように思われます。
コロナ感染で患者の看とりを覚悟しているような家族に出会うことも稀ではありません。今まで対応できていたことが難しい状況です。恩師の先生がCOVID-19を病棟担当している話でコロナ感染に隠れて、AMIが見つかっても治療搬送できずに亡くなった話も心が痛むばかりです。本当に医療逼迫の状況かと思われます。幸いに、「コロナ専門病院」を受診できて治療を受けることができた患者もいるかと思います。とくに、ECMOからの離脱成功率は素晴らしいものかと思います。
今回の第4波では限られた医療資源をどのように分配するかについてより深刻な状況になっていると思います。個々の医療者が微力ながらでもコロナ感染に関わりをもつことが大事であり、立ち向かい続けるしかないと思います。
コロナ専門病院も今までのかかりつけの患者がいます。
その患者が急変しても「コロナ専門病院」とのことで、初期対応した別の病院からかかりつけの病院へ転院は受けてもらえず、やむを得ず、初期対応した病院で診ていかざるを得ないことがありました。
某大学病院で、肺癌の抗がん剤治療中の患者。
発熱でバイト先の救急病院に搬送。発熱性好中球減少症、細菌性肺炎でしたが、幸い退院できました。家族内感染などで明らかにコロナ感染が疑わしい場合もありますが、多くは発熱で受診した患者の一疾患に過ぎません。大多数は一般的な感冒と同様に自然寛解していきますが、一部に集中治療を要する症例があり、そのような場合でもwalk inしてきます。
受診した病院先で集中治療を要するコロナ感染だと分かった場合でも、「コロナ専門病院」に転院できないこともあり、受診先の病院で十分な治療はできないまま対応せざるを得ません。酸素10l以上を要する呼吸管理コロナ肺炎の治療中に肺塞栓合併疑い。何度も転院交渉をしているも転院の目処なし。
そもそもの振り分け担当をしている保健所が業務過多になっているのも問題かと思います。
集中治療を要するコロナ感染症例に対する医療資源が足りていません。
救急搬送の広域搬送依頼も報道の通りでコロナ関連が多いように思われます。
コロナ感染で患者の看とりを覚悟しているような家族に出会うことも稀ではありません。今まで対応できていたことが難しい状況です。恩師の先生がCOVID-19を病棟担当している話でコロナ感染に隠れて、AMIが見つかっても治療搬送できずに亡くなった話も心が痛むばかりです。本当に医療逼迫の状況かと思われます。幸いに、「コロナ専門病院」を受診できて治療を受けることができた患者もいるかと思います。とくに、ECMOからの離脱成功率は素晴らしいものかと思います。
今回の第4波では限られた医療資源をどのように分配するかについてより深刻な状況になっていると思います。個々の医療者が微力ながらでもコロナ感染に関わりをもつことが大事であり、立ち向かい続けるしかないと思います。