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コロナ禍に思うこと~第6波~

コロナ禍への思いを継続して記載させていただきます。過去に自分が記載した内容も見返してみましたが、急性期治療の苦労も変化してきているように思います。検査・治療・ワクチン(未接種の人もまだまだ散見あり)が進んでいることもあり、またウイルスの変化も報告されている通りで、COVID-19肺炎そのものに難渋することは減っている印象です。

しかしながら、COVID-19肺炎中に、廃用症候群に至り、尿路感染や誤嚥性肺炎の併発も多い印象です。特養入所中にCOVID-19罹患したが、入院せずにモルヌピラビル内服で加療中、食思低下・酸素投与が必要になって搬送された93歳の患者がいました。COVID-19肺炎に誤嚥性肺炎を合併していました。肺炎は軽快しましたが、嚥下は厳しいままです。

一方で、在宅療養中にHappy hypoxemiaで本人も入院を考えていない中、フォローアップセンターから受け入れた患者が中等症のCOVID-19肺炎で早期に治療介入できたこともあります。(COVID-19肺炎の退院があれば、すぐにフォローアップセンターからの受け入れ依頼で満床になることが増えています)感染症の基本ですが、宿主側の要因はまだまだ注目されていないような気がします。

SARS-Cov-2に対し理解が進んでいますが、社会風潮やCOVID-19感染者へのリハビリテーション治療の体制改善が進んでいないような気がします。COVID-19に関わらず、リハビリテーション治療について体制の拡充にも、関わっていきたいと思います。

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