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“ホント”の事は、ややこしい

日本医療小説大賞というものがあるそうです。2011年に「国民の医療や医療制度に対する興味を喚起する小説を顕彰することによって、国民と医療関係者とのより良い信頼関係の構築を図り、日本の医療に対する国民の理解や共感を得ることの他に、日本の活字文化推進に貢献すること」を目的として創設された、日本医師会の主催、厚生労働省の後援、新潮社の協力により行われる、日本の医療小説を対象とした文学賞のことです。

その第3回の日本医療小説大賞を受賞されたのが、今回御紹介させて頂く、久坂部 羊 著『悪医(朝日文庫)』という小説です。もし癌患者となった場合、治療手段なしとして余命宣告されたならどのように考え何を選択すべきか(~闘病の実態~)、もし医師であるならそうした患者さんにどのように対応すべきか(~医療の現実~)の、リアルな葛藤がしたため
られていました。『…普通の人間に戻りたい。死を見つめなくてもいい人間に。今はすべてのことが死につながる。…死を考えなくてもよかったあの頃は、なんと恵まれていたことか…』という、患者さんの苦しい胸の内が綴られた一節は、読んでいてとてもツラかったです。

患者さんにも様々な背景がある故に、私は、たとえ善い医者になれなくても、せめて悪い医者にはならないために、自分が担当させて頂く患者さんには、“ホント”の事をつまびらかにお伝えしていきたいと、強く思いました。

ホントの事は

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